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居酒屋バイトで快楽堕ちする女子〜無言でモノを差し出されるとついシてしまう私〜

 

AVみたいなタイトルになってしまいました。無言でモノを差し出されるとついシてしまう自分が嫌だという話です。

 

このタイトルに惹かれて今ブログを読んでくださっている方は、おそらくアダルトサイトを見ている最中にいきなり請求画面が出てきて1週間ほど絶望していた純粋な方が多いと思うのですが、私はそのようなことは致しませんのでご安心ください。

 

居酒屋バイトで快楽堕ちする女子の物語

事件が起きたのは閑静な住宅街の中にひっそり佇む小さな居酒屋。私のバイト先である。

 

社員男性のみ、バイト女性のみという謎の合同コンパ体制で営業しているが誰一人としてカップルは成立したことがない。そもそも社内恋愛がオッケーなのかどうかすら知らない。私たちはお客様に気持ちよく過ごしてもらうように、自らに与えられた仕事をこなすだけだ。

 

私は '' 趣味:人間観察 '' と言えるような典型的な影キャだからか、居酒屋でバイトしていることを伝えると大抵の人に「えぇ〜♡♡♡ そんな風に見えなぁぁぁjtdwiajw♡♡♡」と言われる。大丈夫、お前みたいな容姿の女がパパ活してる方が信じられないから。と言いそうになるのを抑えて、よく言われる〜!あはは!ははっ!おほほほほhoと笑いのける。大体、影キャが居酒屋で働いてはいけないという法的規制はないにも関わらず耳にタコができるほどそのセリフを聞かされるのは何故なんだ。

 

耳にタコができるほどというのは、比喩ではなく、タコがどこで生まれたかと聞かれれば迷わず「私の耳です」と答えられるほどという意味だ。英語で言うならオクトパスメイドインマイイヤー。直訳したら私の耳製のタコ。TOEIC120点の私に言わせてみたらそんな感じ。無論そのようなテストを受けたことはないし、そんなことを聞かれる機会もない。

 

そして、最低限の明るさと元気があればやっていけるこの職場を私は気に入っている。お客様のご要望に対して「はい!!!喜んでー!!!」と10000%の笑顔で応じるような異様に目が光り輝いてるワイワイ系の居酒屋じゃなくて本当に良かった。そんなのはもとより目が死んでいる私には無理オブ無理だからだ。それに、笑顔に10000%もパワーを使ってしまったら私はその場で焼け死んでしまうと思う。

 

業務内容と職場環境

主な業務内容は、お客様からご注文を承り厨房にオーダーを通すこと、作られた料理を冷めないうちにお客様の元に届けること。そこらへんにある居酒屋あるいはカフェあるいはファミリーレストランないしは飲食店と変わらないと思う。ドリンクを作ったり、テーブル管理を行ったり、その他諸々事務作業も行なっているが特記事項ではないので省略する。

 

某本業を放棄し始めた国民的アイドルの番組みたいに現実では起こり得ないシチュエーションで超人の技を借りて配達したり、畑を借りて食材を作ることから始めたりはしてないので大変ホワイトな職場だと思われる。不満といったら、出会いがないことと交通費を支給してくれないことと職場が遠いことと賄いを作ってくれるかが気分で変わることと頭の悪い客を殴れないことくらいだ。

 

そんな中、新たに加わった業務内容が私の中で波紋を呼んでいる。

 

居酒屋で実際に存在した裏の仕事

波紋を呼ぶも何も、ただ余ったご飯をラップに包む作業を任されただけなのだが。これがとてつもなくエロい行為に思えてしょうがないのだ。わかるだろうか。いや、わからないだろう。国試のプレッシャーで頭が悪くなり始めた私の気持ちなんぞ誰もわかるわけがない。

 

最初に頼まれたのはいつだっただろうか。忙しさのピークが過ぎ去り暇を持て余した私を見かねてのことだった。

 

いきなり目の前に置かれた暗い鉄の塊の中に入っている白い物体と長方形の箱に入った透明の膜状のものを見比べ、私は何を求められているのか瞬時に悟った。何度もその作業を見てきたからだ。「技術は習うものではなく目で見て盗むもの」と言うけれど、これは盗む必要すら感じていなかった。そんな私に突然の依頼。

 

私は実家住みゆえ自炊経験がほぼない。料理の写真をTwitterに上げたところ、「これは一体何を作ったものですか?」「なんで餃子にシールドが貼られているんだ」と散々な評価を受けた。しかし、いつまでも母親におんぶにだっこでは元家庭科部部長の名が廃るだろう。影でサポートしてくれていた同期はもちろん、かつて慕ってくれていた後輩は元部長が落ちぶれたことを聞いたら涙を流すに違いない。だから、私はやるしかないのだ。余ったご飯をラップに包むという作業をやり遂げる他に方法はない。

 

あまりこういうことは慣れていないと一応断った上で「下手でも大丈夫だから…」と念を押すように言われ、私は諦めるように頷いた。

 

ラップを机の上に敷き、ジャーから救い出したご飯をラップの上に乗せ、それをいい感じに包む。うん。それだけのことじゃないか。ラッピングの技術を求められているわけでもないんだし、楽勝楽勝。

 

しかし、数秒後の私はどれくらいの量を掬えばいいのか分からなくて困惑していた。

 

よく料理のレシピを眺めていると「適量」という言葉が出てくるが、私はこの言葉が嫌いだ。おそらく適当な量という意味なのだろうけど、その言葉の真意がいくら読んでもわからない。作者の気持ちを考えることを得意とする文系だってこればっかりはお手上げだろう。だって、ミリリットルでもキログラムでも大さじでも小さじでも計れない分量って何?ナノグラム?何それ怪しすぎない?

 

私だったら適量とかいうバカでかい単位使う奴には「そんなのはお前に対しての気持ちだけでいいんだよ…」って言って無言でキスすると思う。そうやってスーパーテクニックで相手を黙らせるか、「あなたが求めているのは何グラムですか?あなたの中では1000グラムは1キログラムと換算されますか?」と一つ一つしらみつぶしを行うように確認していくしかない。

 

私が苦戦している一方で、私に仕事を押し付けてきた社員は私が白飯相手に奮闘している様子を満足そうに見ているだけだった。私が月島雫だったら「やな奴!やな奴!やな奴!」と言って地面を踏みしめながら歩いているだろうが、あろうことか私は彼のその様子を見てムラっときてしまった。なんということだろう。断じて欲求不満なわけではない。断じて。

 

ちょうど彼の年齢が自分の父親と同じ年代にあたるだからか、彼は私によくしてくれる。だから、世間知らずな愛娘に家事を教えてあげているような気持ちになっているのかもしれない。しかし、その家族愛にも似た優しい視線が、どうしても私がシてあげている時に感じる視線と似ているように思えてしょうがないのだ。

 

これまでの文章を読んで皆さんが思うのは「この女ヤバい」だと思う。甘んじてその評価を受け入れよう。しかし、考えても見てほしい。自分でやればいいのにやらない上に、人がしている様子を満足そうに眺めるってもうね。いやもうそれ実質フェ○でしょ。

 

目を閉じたら億千の星が輝いているどころか、男のモノを咥えている気分だというのは至極おかしい話だ。しかもここは飲食店。あっていいわけがない。社員と従業員という上下関係があっても許される話ではない。なのに、手を止められない…。これから私どうなっちゃうの…。

 

それから、次第にモノは無言で差し出されるようになった。まるで私がするのが当然かのように。私が恐る恐る顔を見るとまるで2人の秘密かのようににんやり笑うのだ。差し出されたモノが大きくても、小さくても、私は変わらぬ愛情を注ぎ続けてしまう。

 

しかも、意地悪いことに私がその業務を終えると、ご褒美を与えるかのように賄いを用意してくれるのだ。ひどい。私の食い意地を人質に取るなんて…。完全に好意を逆手に取られた状況だ。こうなってしまってはもうどうしようもないのだ。

 

居酒屋バイト女子がついに快楽堕ち…?

こんな関係早く辞めたいと思いながら半年が経った。身体の関係なんて1ミリもないのに、もう既セクみたいに思えてくる。なのに、どうして私はいつまでもこんなことをしているのだろう。もう22になるというのに。いつになったら女として見てくれるのだろうか。この頃には例のごとく作業自体に快感を覚えるようになってきたというのに、私はいつまでたってもしゃもじしか握れない。生殺しと同然じゃないか。

 

そんなことを思いながら、黒い鉄の塊の中に入った白い物体を見つめる。そのふっくらと光り輝く肉体を見て、どうしようもなく食べたいと思ってしまった。ああ。なんて美しいのだろう。性欲と食欲は密接に関わりあっていると聞くけれど、そんなのはどうでもいい。ああ。早く口に入れて骨の髄まで味わいたい。つぶらな瞳で誘ってくるアイツがいけないんだ。

 

思わず手が伸びてしまう。長年務めてきたアルバイトとしての地位とか名誉とかそういうの全て失ってでも欲しいと思った。愛することに人種も性別も関係ないのだ。そう心の中で自分の思いを確認した私の手は止まることを知らない。そうして、ついに限界を迎えた私は、きっとこういう風に叫びながら昇天するのだ。

 

「あっ、らめぇ…っ、その白いの(ご飯)で、私のナカ(お腹)をいっぱいにしてぇ…♡♡♡」

 

 

以上です。すみませんでした。